仕事中にふと「自分、この仕事向いてないのかな」って思うことありませんか。
ミスして上司に注意されたとき、同期がサクサク仕事こなしてるの見たとき、何度やってもうまくいかないとき。そういう瞬間に、胸がざわざわして、「やっぱり自分ダメなんだ」って落ち込む。
そうなると集中力も落ちるし、ますますミスが増えて、気づいたら遅刻や欠勤が増えてる…なんてことも実際起きたりします。
でも、それって本当に「能力不足」だけの問題でしょうか。
実は、自信がなくなってるときって、自分でも気づかないうちに考え方が極端になってることが多いんです。今回は、心理学で使われてる方法をベースに、そういう思考の渦から抜け出すヒントを書いてみます。
なんで「向いてない」って思っちゃうんだろう
「向いてない」って感じる瞬間には、パターンがあります。
ミスした、怒られた、成果が出なかった、周りはできてるのに自分だけ…。そういう出来事がきっかけで、一気に「この仕事、向いてないわ」って結論に飛んじゃう。
ここで大事なのは、その判断が本当に正しいかどうかって冷静に見れてないってことです。
自信が落ちてるとき、人ってどうしてもネガティブな方向に解釈しがちです。たった一回の失敗を「やっぱりダメじゃん」って全体化しちゃったり、これまでできてたことが急に見えなくなったり。
「今日うまくいかなかった」が、いつの間にか「自分はいつもできない」「何やってもダメ」に変わってる。この変換が続くと、仕事だけじゃなくて、生活全体の手応えまで薄くなっていきます。
自信ないときの頭の中
自信がないとき、頭の中では無意識に「自分を守る結論」が勝手に作られます。
よくあるのが「失敗=自分には能力がない」っていう短絡的な判断。
失敗って、仕事してたら誰でもします。でも自信が揺らいでると、それを「やり方の問題」とか「状況の問題」として受け止められず、「自分という人間の価値の問題」にしちゃうんですよね。
そうなると、次に何かするのが怖くなって、行動が鈍くなって、ますます結果が出ない…っていう悪循環。
あと、他人と比べすぎるのも要注意です。比べること自体は悪くないけど、「結果」や「評価」ばかり気にしてると、目の前の仕事のプロセスが見えなくなります。焦ってミスして、「やっぱり向いてない」ってなる。
でもこれ、性格の問題じゃなくて、ストレス下で起きやすい心の反応なんです。
考えに飲み込まれない技術
心理学で「脱中心化」っていう考え方があります。ざっくり言うと、「頭に浮かんだ考えを、そのまま事実として信じない」ってことです。
たとえば「自分は向いてない」って思考が出てきたとき、こんなふうに捉え直してみる。
「あ、今”向いてない”って考えが出てきたな」
「不安が強いから、極端な結論が出やすくなってるのかも」
ここで無理にポジティブに変えようとしなくていいんです。「大丈夫、できる!」とか言い聞かせるより、まずは考えとの距離を取る。
距離ができると、思考に押しつぶされそうな感じが少し和らいで、冷静に判断する余裕が戻ってきます。
最初は難しく感じるかもしれないけど、「今、頭の中が”向いてない”でいっぱいだな」って気づくだけでも十分スタートになります。
考え方のクセを整え直す
「認知再構成法」っていうのは、考え方の偏りを現実に合う形に整え直す方法です。ポジティブシンキングとはちょっと違って、「妥当な見方に戻す」のが目的です。
たとえば「自分には能力がない」って考えが浮かんだら、こんなふうに問いかけてみる。
- 「能力がないって、何を根拠にそう思ってる?」
- 「逆に、できてることはない?」
- 「もし友達が同じ状況だったら、なんて声かける?」
- 「今日は何が難しかった? やり方のどこに問題があった?」
- 「”能力がない”以外の理由は考えられない?」
ここで大事なのは、考えを否定するんじゃなくて、情報を増やすことです。
「資料の確認が足りなかった」
「寝不足で集中できなかった」
「初めての業務で慣れてなかった」
こういう要素が見えてくると、「向いてない」が唯一の答えじゃなくなってきます。
「向いてない」と「合ってない」は違う
「向いてない」と「合ってない」って、似てるようで違います。
向いてないは、能力そのものの否定に近い。合ってないは、環境や役割とのミスマッチも含む。
同じ人でも、職場の雰囲気、上司の指示の出し方、業務の進め方、評価のされ方が変わるだけで、パフォーマンスって大きく変わります。
つまり「自分の問題」と「環境の問題」を分けて考えることが大事なんです。
あと、一時的な不調を「ずっとこう」って思い込まないこと。疲れてる時期、生活が乱れてる時期は、誰でも判断が悲観的になります。そのタイミングで「自分は向いてない」って決めちゃうと、回復の道が見えなくなります。
仕事中にできる小さな工夫
仕事中に長々と考える時間はないので、短い形に落とし込むのがコツです。
自信が揺らいだ瞬間、まず一歩引く。
「”向いてない”って考えが出てきたな」
それだけでいい。
次に、こう考えてみる。
「今の結論、ちょっと極端かも。他の見方はないかな?」
ここで、事実と感情を分けるのがポイントです。「不安で胸が苦しい」と「能力がない」は別の話です。
そして、「今できる一番小さな次の行動」に意識を戻す。次の一手が見えると、思考の渦が少し弱まって、仕事に戻りやすくなります。
焦らず、責めず、積み重ねる
焦りって、一見やる気に見えるけど、実はパフォーマンスを下げます。焦るほど注意が散って、視野が狭くなって、ミスが増える。だから「焦らない」は気合じゃなくて、技術として扱った方がいい。
「できない自分」を責めすぎないことも大事です。責めるほど脳は防衛モードに入って、学習効率が下がります。
逆に「今は自信がない状態だから、考えが極端になってる」って理解できると、回復が早くなります。
自信って、気持ちが先に上がるんじゃなくて、行動の結果として育っていくものです。だから完璧を目指すより、続けられる形に整えることの方が大切です。
最後に
「仕事向いてない」って悩みは、ある意味で自分を守ろうとするサインでもあります。
ただ、そのサインが極端な結論になってると、自分で自分を追い詰めちゃう。
考えに巻き込まれない距離を作って、極端な結論を現実的に整え直す。その積み重ねで、見え方は変わります。
自信は、才能の証明じゃなくて、日々の立て直しの結果です。
今日できるのは、完璧な答えを出すことじゃなくて、思考の渦から少しだけ顔を出すこと。その一歩が、次につながっていきます。


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